はぐりぃ らぶりぃ

ぐらんまだより
12回目
しつけ・赤ちゃんへの想い・愛着形成について
 〜子育て支援のための両親調査 VOL.7
かわいい孫娘へ


すっかり秋らしくなってきたわね。朝晩冷えるから気をつけてね。

両親調査 第八項目 しつけ
今日は両親調査の最後の3項目のお話をしましょう。第8項目はしつけの仕方をどう考えているかです。例えばこんな風に質問されます。「赤ちゃんがはいはい(這い這い)を始めました。あなたがテレビを見ながら飲んでいるお茶を脇に置くと、赤ちゃんがそれを触ろうとしました。どうしますか?」
サーどうしましょうね。お茶碗を取り上げて、赤ちゃんの手の届かないところに置きましょうか、それとも赤ちゃんの手を打ちますか?もちろん前者ですよね。1歳半までの赤ちゃんは「今、現在」しか分かりません。ですから自分の目の前からお茶碗が消えたら、もうそのお茶碗は赤ちゃんにとって存在しないのです。
ぐらんまだより
「熱いものには触らない」「お茶碗は壊れるから子どもの手でつかまない」といったことを教えるのは、物事を判断する前頭葉という頭の後ろのほうにある脳が育ち始める3歳くらいからにしましょうね。
また、しつけとは「教えること」で、「叱ること」ではありません。子どもの発育段階に沿って、「教えること」が良いしつけなのですよ。

両親調査 第九項目 赤ちゃんに対する想い
両親調査をする人は、多分あなたに「赤ちゃんをどのように思っているか表現してください」とおっしゃると思います。「可愛くて、かわいくて、食べてしまいたいくらい」なんて答えるかもしれませんね。でも人によっては赤ちゃんが自分のキャリアの邪魔をしていると思ったり、「こんなに手がかかるとは思わなかった」と答えるかもしれません。この答えによって、どのような支援がこのお母さんに必要かが分かるのです。

両親調査 第十項目 愛着の絆づくりのため
最後の質問は、「妊娠が分かった時に、あなたはどのように思いましたか?今はどうですか?」というものです。妊娠が分かった時は嬉しかったけれど、出産後の体調が悪くて、赤ちゃんが可愛く思えないというお母さん、あるいは、妊娠した時は「まだ早い、もう少し後ならよかったのに」と思ったけれど今は大きな喜びをもって赤ちゃんを受け入れているお母さんもいるかもしれません。またお父さんが一緒に暮らしていない場合は、お父さんが赤ちゃんとどう関わろうとしているのか、協力して子育てをするのか、あるいは何かしらの葛藤があるか、といったことを質問します。子どもが愛着を抱く対象がどう応答するか、それは絆の形成に大きく関わりますから大事な項目なのです。

ぐらんまだより さて、これまでの両親調査の話しから、あなたも子育ての保護要素と危険要素についてイメージができたのではないでしょうか。

このような質問に正直に答えて、一時的、または少し長期にわたる育児支援を受け入れることで、子育てリスクのある家庭でも、赤ちゃんと大切な愛着関係をしっかり結び、大人を信用して大人から学べる子どもを育てることができるようになります。

子育ては、喜びや楽しみも大きいでしょうが、お母さんは体力や知力を使い果たしてしまいますね。これまでの「ぐらんまだより」と「ぐらんまノート」を参考にして、辛そうな子育てママ友を支えてあげたり、自分の家庭内でもパパと自分たちのよいところを伸ばしたり、問題かなという点を解決していってください。

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