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ふれあいで築く父子の信頼関係
抱擁は自然な愛情の表現、愛着の絆作りの基礎
母親と、その胎内から生まれた子どもの間には、いわば「肉体の絆」が結ばれています。一方父子関係の絆は、これから築いていくものです。しかし、努力して築くものだからこそ、できあがった父子の絆の効力には、はかり知れない力があるのですよ。

強力な父子の絆づくりの始めは、触れ合いです。
まずは赤ちゃんを、抱いて、抱いて、育てましょう。抱くことであなたの匂い、強い腕に支えられた感覚、あなたの声などをしっかり覚えて、パパが大好きになります。
アメリカに『ダディ―・ハグ(Daddy Hugs)』(『パパの抱擁』Karen Katzカーレン・カッツ著)という可愛い絵本があります。「ほら、来た。パパだよ」と赤ちゃん部屋を覗くところから始まって、しっかり胸に抱いて「お前が僕の子でうれしいハグ(抱擁)」、赤ちゃんに自分の指を握らせる「ちっちゃな、ちっちゃな、指のハグ」、おっぱいを飲んだ後、背中をポンポンしながらの「ゲップのハグ」、よちよち歩きを始めた時「わーやった!偉い、偉い、最初の一歩の後のハグ」、転んで泣いて「痛いところをキスして、もう大丈夫ハグ」、かくれんぼごっこで「ホラ見つけた!ハグ」、パジャマで「いない、いない、バー!ハグ」、パパの足の上にアンヨを乗せて
「チャチャを踊るハグ」、暗いお部屋で「怖くないよハグ」、そして最後は「I love you, I love you, I love you. おやすみなさいのハグ」で、父親に寄り添って寝ている赤ちゃんの絵が書いてあります。素敵でしょう?
「抱き癖」という言葉を撲滅しましょう!
第二次世界大戦後の日本では、戦勝国のアメリカで当時流行っていた行動派心理士たちの子育て方法をそのまま受け入れて「抱き癖」という言葉が流行り、日本の伝統であった「抱く」「背負う」やり方を捨ててしまいました。しかし「抱き癖」などというものは無いのです。赤ちゃんは大人に密着することで、身心の発育に欠かせない「安心感と安全感」を得るのです。日本の昔の子育ては素晴らしかったのですよ。
今は日本でも「子どもは抱いて育てましょう」と言われていますが、抱かれずに育った女性には、子育てを助ける女性ホルモンを受け入れる脳神経細胞の受容体が少なく、なかなか「抱いて可愛がる」ことが出来ません。このために愛着の絆が薄い親子関係が世襲し、児童虐待・放置が現在の日本の社会問題になってきました。でもこのようなお母さんを非難するのは、やめましょう。お母さんに必要なのは、どうしたら念入りな子育てが出来るか学ぶことなのです。
「こんにちは赤ちゃん事業」や「養育支援家庭訪問事業」が日本でも始まりました。「子どもが抱けない」、「子育てが大変」とあなたの奥さんが嘆いたら、早速このようなサービスを利用しましょう。子育て支援ワーカーさんから、抱き方、子どもとのかかわり方、遊び方など習っていくと、子育ての楽しさを味わい、子どもをしっかり胸に抱けるようになります。すると「可愛い、愛おしい」と言う気持ちが自然にわいて、女性ホルモンの受容体も増えていきます。パパも「抱っこキャンペーン」に参加して、大いに子どもを抱いてくださいね。

出生から9ヵ月頃まで沢山抱かれて育った子どもは、はいはい(這い這い)が出来るようになると、親をあまり気にせずにあちこち探検しようとします。歩けるようになると、「自分で行く!」とばかりに抱っこを拒否することが多くなります。こうして親から離れていくように見えても、怖くなると親元に逃げてきて抱っこを要求しますね。そしてあなたから抱かれると「安全」を確かめて、またまた探検に出かけます。安全であることが分かれば周囲に興味津々で探検を重ね、探検するごとに頭の中に脳神経回路が育ち情報処理能力が高まっていくのです。ですからあなたの「ハグ、ハグ」は、頭の良い子にする基礎行為なのですよ。
目と目を合わせて
抱く時は、赤ちゃんに話しかけ、赤ちゃんの目を自分に引き付けることから始めてください。赤ちゃんは、見たいものの方へ頭を向けてまっすぐ見る方法を習得していきます。
赤ちゃんと向かい合う姿勢で、片手で頭を支え、胴を腕で支えながら抱き、もう片方の手で、子どもの両手を自分の頬に置き、目を合わせながら静かに話しかけましょう。
お話しは何でも良いのです。あなたの優しい目を見て、あなたの声を聞くことが出来れば・・・。このときに鼻と鼻をくっつけて遊んでみてね。赤ちゃんも、ホラ、喜んでいるでしょう?
指と指でふれあう
生まれたばかりの頃の赤ちゃんは、本能的に手をぎゅっと握りしめています。これは木の上で暮らしていた遠い祖先の名残なのです。母親の毛にしっかりつかまる必要があったので・・・。だからあなたの指で、赤ちゃんの指を一本ずつ触ってあげてください。こうして遊びながらふれあうことで、赤ちゃんはだんだん手を開くことを覚えて、タッチの感触に慣れてそれを「いい気持ち」として、大脳の体感感覚野を育てていきます。
もうひとつ、赤ちゃんとできる遊びを紹介します。まず、パパも横になって赤ちゃんと向き合います。赤ちゃんが握っている指をやさしく開き、指から手首に向かってなでたあと、父親の指をそっと握らせます。赤ちゃんの指、やわらかくてかわいいですね。
パパの声、もう覚えたかな?
父親であるあなたの声を、赤ちゃんに覚えてもらいましょう。遊びながら、人の声や言葉に耳を傾けて聞く技術を、早くから学べますよ。
腕で赤ちゃんの首を支え、あなたがかいた大きなあぐらの中に、あなたと向き合う形で赤ちゃんを抱き込みます。「●●ちゃん」「●●くん」と話しかけ、赤ちゃんと目があったら「●●くん(ちゃん)、こんにちは」と挨拶するように声をかけましょう。同じ歌を繰り返し歌ってあげてもいいわね。歌の調子を変えたり、声の大きさに変化をつけてみて。音痴でも気にしないこと!
新聞の音読で楽しむ
生後2ヵ月くらいになったら、あなたのあぐらの中に、あなたが向いている方向と同じ向きに抱きこんで、新聞を広げて音読してみましょう。写真を指差して話しかけるのもいいですね。赤ちゃんは、パパと一緒の時間や、パパの声を聞くのが楽しくなってきます。ほんの5分間でいいので、毎日の日課にすると素晴らしいですね。
最初赤ちゃんは話を聞くのはそっちのけで手を伸ばして新聞紙や写真をくちゃくちゃにして口に入れたりするかもしれません。でもこれも成長のプロセス。だんだんパパの声に耳を傾けるようになっていきます。今は赤ちゃんが口に入れても良いように、布で出来た本がありますね。このような本を読んであげたり、絵を見せて話したりすることは、出生直後から始めても良いのです。

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