はぐりぃ らぶりぃ

3〜6ヵ月
成長と発達の状態ぐらんまアドバイス
成長と発達の状態

「母子のダンス」の時期

  4ヵ月を過ぎたら、スワドリングも、ブランケットから腕を出して、だんだんと自由な動きを楽しませてあげてね。「Sh−シー」という血流の音よりもお母さんの子守歌に聞き入って静かになったり、赤ちゃん用ブランコよりママやパパに抱かれて対面式ブランコに揺れるのが好きになれば、もう胎児でなく立派な乳児です。男の子には生後2日目から6ヵ月まで、アンドロゲンシャワーが出て、とても活発に動きますね。寝ていても女の子と男の子は違うといわれるのはこのためです。スワドリング、Sh−シー、室内ブランコについてはこちらから⇒

この頃には赤ちゃんの目がずいぶんはっきり見え出し、色のついた本やぬいぐるみを喜びます。また自主性が育ってきて、今まで笑いかけられてから笑っていたのが、「自分が笑えば笑ってもらえる」と言うことを知り、自ら笑いかけるようになります。バブバブと話しかけたりもします。ママの反応を引き出そうとするのね。これにママが笑顔と赤ちゃん言葉で返すことで、「自分の存在がほかの人に影響を与える」ことを赤ちゃんは認識して自己尊重を高めるわ。この、親との相互の情緒的な関わりを持てるようになる時期は「母子の情緒のダンスの時期」と呼ばれ、お互いの愛着の絆を深めていく大事な時期なのですよ。

 
この時にママがうつだったり、いつも怒っていたりしたら、このような肯定的な情緒のやりとりができず、子どものメンタルヘルス、特に社会性・情緒の発達に支障をきたしてしまいます。「メンタルヘルス」というと、大人の精神的疾患のことのように思われるけれど、今、アメリカで重点が置かれているのが乳幼児のメンタルヘルス=精神的健康です。

母子のダンスの時期
  まず胎児の時から1歳まで(すべてのことを親がやってあげる時期)、次に3歳まで(よちよち歩き、そして脳の爆発的発達でイライラが高じて親が大変な時期)、そして5歳まで(前頭葉が育って少し付き合いやすくなる時期)をそれぞれ大切な節目と考えて、各成長段階に応じて社会的、情緒的、肉体的(脳と身体)に健康に育てれば、その後のストレスにあふれた学校生活や社会生活に、前向きに挑戦して生き抜くことができることが分かってきています。コミュニケーションを大切にした子育てをしてね。

 
ぐらんまアドバイス

ニーズを満たし、たくさん話しかけて

「ニーズを分かってもらいたい」と思うのは人間が誰しも持つ念願ですよね。ママやパパが泣き声を聞き分けて即座にニーズに応えてあげることで、赤ちゃんは満足と幸福を感じ、保護者を信頼するようになります。これが乳児のメンタルヘルスの基礎。赤ちゃんの泣き方に耳をすませ、目をみはり、赤ちゃんがして欲しいことにすぐに応えてあげましょう。

そして、明るく静かな声で、たくさん話しかけましょう。ママやパパの話しかけは赤ちゃんの情緒の発達だけでなく、言語の発達にも大切よ。英語では「マザーリーズ」と言いますが、高い声でゆっくりと、抑揚とくぎりをつけて、「ワンワン」「ブーブー」といった赤ちゃん言葉を表情豊かに話しかけてあげて。それに赤ちゃんが応えたら「あーそうお」と受け止めてね。

おなかの中にいる時からママの声を聞いている赤ちゃんの両耳の後ろに当たる脳の場所(側頭葉の聴覚野)には、聴覚の脳神経回路がたくさんできています。パパやママや家族が話しかけてあげるたびに、それがもっと強化され、言葉が分かる場所が発達し、熟語をしまう引き出しも育っていきます。まだちゃんとした言葉は作れないけど、ママやパパの言うことが少しずつ分かってくるのですよ。

五感を刺激しよう

音楽、リズム、色、匂い、肌触りなどで、五感を刺激することも大脳各所の成長を促します。例えばお風呂の時の石けんの匂いなども赤ちゃんには成長を促す刺激剤になっているのですよ。
脳内の緊張を解き、肉体の発達を助けるベビーマッサージもとても良いでしょう。

 
 
0〜3ヵ月 6〜9ヵ月